戸建住宅におけるリフォーム工事、外壁塗装の商談中に「せっかく足場を架けるのですから．．．」「屋根も汚れが付着してますから塗装しないと雨が漏りますよ．．．」など、屋根の塗装を勧められた経験はありませんか？

「カラーベスト」「コロニアル」と言われるスレート系屋根材においてよく施工される屋根の塗装工事、塗装業者さんの見解は以下の通りです。

リフォーム会社A

屋根は太陽光を一番浴びる部分です。紫外線や風雨による影響を強く受ける場所ですので、ここの劣化が進むと室内環境にも影響を与えます。一番多いのは劣化による雨漏りです。屋根材のひび割れや浮きの隙間から雨水が侵入し屋根裏で雨漏りが起きるのです。雨漏りは、家の腐食を起こすだけでなくカビなどが繁殖し有害物質を発生させる可能性があります。

普段見えない部分ですので、雨漏りが起きてもわかりません。天井に染みが出来たりして初めて気づくのです。

塗装によってひび割れなどに塗膜をつくり水の浸入を防ぐことができ、結果として家自体の耐久性を高めることができます。

リフォーム会社B

お住まいの塗装というと美観の保持が目的だと思われる方もおられると思いますが、それだけではございません。屋根と外壁は建築された時から、風雨や寒暖に晒され続けているのです。風で飛んでくる砂や埃に叩かれ続けているのです。屋根と外壁の表面は年月とともに削られ、風化し、劣化していきます。防水性も落ちていきます。放置し続ければ雨水が家屋内部に浸透するようになってしまい、大変な被害を及ぼすことになりかねません。だから、定期的なメンテナンスとして、防水性などを保つため、塗り替えが必要なのです。

リフォーム会社C

屋根を塗り直すことで、綺麗な姿を取り戻します。雨漏りなど屋根の痛みがひどくなる前に、定期的な塗り替えリフォームを行うことで、耐久性を高め、屋根の寿命をのばすことができるのです。また、遮熱性に優れた塗料を使用することで、お住まいをより快適にします。

果たして本当にそうなのでしょうか？

せっかくなので、スレート系屋根材の最大手◯◯〇◯◯株式会社に直接聞いてみることにしました。

☑屋根材メーカーの見解は？

Q：塗装業者さんから屋根の塗装工事を勧められたのですが、そちらの屋根材は塗装をしないと保たない屋根材なんですか？

A：弊社の屋根材は塗装工事をしなくても屋根材としての機能は維持できますし、塗装をしたからといって防水性能が向上することはありません。

Q：屋根の塗装をすると雨が漏らない、屋根材の耐久性が上がって丈夫になると塗装業者さんが言っていたのですが……

A：弊社の屋根材は、塗装工事はあくまで美観を長持ちさせるために行なっていただくものです。塗装工事で屋根材の機能・性能は左右されません。

とても感じの良い女性が親切丁寧に答えてくださいました。さすが最大手のメーカーさんですねぇ。

☑つまり……

スレート系屋根材の塗装は、表面の色が薄くなったり汚れがついた場合でも、屋根材としての基本性能は問題がないという事です。

屋根の塗装はあくまでも美観の回復と向上を図るための方法なんです。

つまり、見た目がどうしても気になる方にはお勧めできますが、塗装をしたからといって耐久性や防水性が高まるわけではないので、

「屋根材が丈夫になる」という業者さんには十分に注意が必要です。

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 屋根専門75年　石川商店
　　林　洋道（はやし　ひろみち）です
【趣味】旅行、F１チームのウェア集め、西部警察、ネコ
【特技】洗車、タイヤ交換、他クルマのメンテナンス
【最近】レッドブル・レーシング　２０１６年のピットシャツをゲット！
【出身地】鳥取県米子市

 屋根専門石川商店HP：riverstone-roofing.com

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